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訃報 FMXの第一人者、佐藤英吾選手 帰らぬ人に

 今朝、新聞を読んで目を疑ってしまいました。

 福島県出身のFMXプロライダー、佐藤英吾さん(新聞には小関英吾さんとありました)が、ジャンプの練習中に転倒、搬送先の病院で帰らぬ人となりました。 34歳の若さでした。

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 佐藤英吾さんは、バイクでジャンプの技を競うFMX(フリースタイル・モトクロス)において、日本を代表するトップライダーであり、世界的にも見ても2009年にはランキング3位となるなど、トップランカーの一人。 日本におけるFMXの人気は彼が牽引して来たと言っても過言ではありません。
 超人的な身体能力で滞空時間の長い佐藤選手の演技の数々はとても魅力的なものでした。 常に最高のパフォーマンスを披露するために果敢に攻めるそのスタイルは、FMX界においてカリスマ的な存在でした。

 いわき市出身である佐藤選手は、鮫川村の モトパーク森 をホームコースとしており、どんなに有名になってもここでのFMXや鮫川村のイベントなどに出場していました。ライダーズナビにもコメントを寄せており、正に福島が世界に誇る人物の一人でありました。

 ふくしまライダーズナビより ↓
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 私も佐藤さんの技の数々を間近で見て魅了されたファンの一人です。 エビスサーキット、モトパーク森、SUGOなどへ、6~7回見に行きました。 実際に見ると彼らの繰り出す技の凄さが分かると思います。
 バックフリップを日本人で初めて成功させたのも佐藤選手だったと思います、ダイナミックでパワフルな演技が持ち味の佐藤選手ですが、私の大好きな技は コルドバ と呼ばれる(ももクロのエビ反りのような)メイクでした。
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 手を放したり、宙返りをしたりする他の技に比べると、見た目は地味かもしれませんが、手はハンドルを持ったまま、足の甲を更にハンドルにかけて身体を反らせるこの技は難易度が高く、佐藤選手しかやったのを見た事がありません。一つの大会で飛ぶのも多くて1~2回程度です。 きっと驚異的な身体能力と柔軟性があった彼だからこそできた技なのだと思います。
 観客との距離が近いFMXモトパーク森でのこと、その日はまだコルドバが出ていませんでした。 午前と午後のヒートの合間にサイン会があり、佐藤選手に「コルドバお願いします」と言ったところ(それに応えてくれたのかは定かではありませんが)、一度だけ飛んでくれました。感動でした。

 最近ではバックフリップと融合させた コルドバ・フリップ (※上記写真) へと進化させ、佐藤選手の代表的な技となっていました。


 見た目はイカつくて、近寄りがたい雰囲気の佐藤選手ですが、サインや握手などでは常に愛嬌のある笑顔であり、ちびっ子にも大人気でした。

 演技中のビリビリする雰囲気は本当に最高なものですが、休憩時間などに仲間たちとモトクロスコースを走ったり、ミニモトで連なって走っている時の楽しげな表情は特に印象深く、忘れることができません。 本当にバイクが好きなんだなと、見ているこちらにも伝わってくる、そんな笑顔でした。

 もう佐藤選手のジャンプが見られないと思うと残念でなりません。 あまりにも早過ぎるその生涯、時間が経つにつれ、福島にとって、日本にとって、本当に惜しい人を亡くしてしまったという現実ばかりが襲ってきます。


 佐藤英吾さん、あなたが切り開いたFMXという道は、あなたの意思を受け継ぐ多くのライダーによってこれからも発展していくことでしょう。

 佐藤英吾さん、どうか安らかに
by love_cub | 2013-03-01 23:28 | Comments(0)
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