最近、セローネタばかりで失礼致します。でもセローも「セローに始まり、セローに終わる」「セローを笑う者セローに泣く」などと言われるように、奥が(懐が)深いバイクであると徐々に感じています。名車と呼ばれる所以が分かります。
※カブマニアの間でも同じ格言がありますけどネ・・・。 私のセロー、購入時よりキャブの不調(息継ぎ)を抱えており、一度バラして点検をしてみましたが、原因が特定できないままでおりました。 とりあえず普通に走る分には問題無いのですが、全開走行をした時に症状が現れます。 回転が上昇し、ピークパワー付近で「ガクッ」と息継ぎをするのです。 セローの複雑怪奇な負圧キャブの運命か、同様の症状はセローの持病のようで、更にそのほとんどが2次エアーの吸い込みによるものということです。 とはいえ、実際に原因を究明するのも大変な作業なので、ダイヤフラムやインシュレーターの消耗品全交換(2万くらい)か、キャブ丸ごと交換(3~4万)かを悩んでおりました。 しかし、確証を得ないまま交換というのも納得が行かず、今回2度目の原因究明に挑戦しました。 まずはキャブを外します、2回目とあってサクサクっと取り外せました。 その前にスパークプラグをみてみます。 薄いようです、確かに全開時にガス欠気味の症状が出るので、常時薄いのではと思っていました。 このまま放って置くと焼き付きを起こしかねません。 今回はインテークのインシュレーターも点検します。 特に亀裂等は無いようです。 ヘッド取り付け側のOリングは変形していますが、密着はしていたようなので、問題ありません。 次にyoshidonさんにアドバイスを受けたキャブ側面のダイアフラムカバーをみてみます。 あ・・・、亀裂が・・・。 前回はあまり念入りに見ませんでしたが、確かにクラックが入っています。 しかし、ここに亀裂があるとどんな影響があるのか? まずはカバーを開けて確認してみることに。 パカッと開けました、前回は開けていません。 なるほど、分かりました。 写真のオレンジの丸い部分がダイアフラムで、それがこの小さな穴(キャブ本体の小さなOリングの孔)に繋がっているのです。 その通り道に亀裂が入っているので、ここからエアーを吸ってしまうとダイアフラムが作動しません。 このダイアフラムが何を動かしているのか良く分かりませんが、多分加速ポンプのような働きをしているのではないでしょうか。(←かなり適当です) とりあえず交換ですね、でも応急処置もできそうな気が・・・。 やってみました、亀裂をふさいでみます。ちょうどバスボンドもあったし。 もしこれで調子が良くなれば、このダイアフラムが原因であることが特定できたのだから、ピンポイントで部品(4,000円くらい)を頼めば良いだけのことです。 もう一つ気になったところがあったので、こちらも対策をしてみました。 ダイアフラムのスロットルボディです。側面にスジ傷がうっすらとあったのですが、あまり深いものでは無かったので前回スルーしました。 ついでなので、♯800番手の耐水ペーパーで磨き、微量のシリコングリースを塗布しました。 これで気になるところは手を打ってみたので、早速試走行といきたいところでしたが、現在セローはステップが付いていませんでした。 ステップをワイド化するために外注に出していたのです。今週末は天気が悪そうだったものでつい・・・。 エンジン始動だけは確認し、お楽しみ(試走行)は少し先になりそうです。
by love_cub
| 2012-09-23 03:18
| セロー225
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Comments(4)
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yoshidon
at 2012-09-23 05:16
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ほぼ原因特定ですね!
これで気持ち良く、林道に出掛けられますね 来週末が楽しみです(^^)/
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love_cub at 2012-09-23 12:18
yoshidonさんのご指摘のとおりでした、キャブの内部ばかりに気をとられていたので気付きませんでした。
これが原因であることを願っています。コーキングが乾くまで試運転はできませんが、今度は大丈夫だと思います。 林道ツー、よろしくお願い致します(^_^)
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3RW1レストア中
at 2020-08-28 15:42
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もう興味ないかもしれませんが、ダイアフラムカバーにOリングが入ってないですね。
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love_cub at 2020-08-31 20:52
>3RW1レストア中さん、
コメントありがとうございます。 本当ですね、当時はまさかOリングが入っていないとは思ってもみなかったので、パーツリストと対照するのを怠っておりました。この欠品が不調の原因だったかもしれません。 現在はPWK28を入れておりまして、ダイレクトなフィーリングに満足しております。 ただ、ツーリングにはノーマルキャブが最適だと今でも感じております。
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